私はバレエの舞台に立ちました
７年振りのパドドゥでした
いろいろな想いを抱えて、リハーサルに参加し、本番を迎えました
奇しくも同じ日に、日本を代表するスーパースターのイチローは引退を発表
自分の歩んできた野球人生に幕を下ろしたわけですが
私のバレエ人生は新たな幕開けを迎えたように思います
私にはずっと負い目に感じていることがあります
ずっとバレエはやってきたけれど
海外のバレエ学校への正規留学や、バレエ団に所属してプロとしての活動経験
そして、コンクールでの受賞暦…
そういった、バレエの世界では今やごくごく当たり前のキャリアが無いことです
まったく踊れない訳ではないけれど、中途半端
そんな自分を、自分で、使えない奴だと思っていました
でも、そんなことは置いといて、まりちゃんはまりちゃんだから！と
自分が今までやってきたバレエを、人を喜ばせるものにしてあげようよ！と
お声がけをいただき、出演する運びとなった今回の舞台でした
"俺の周りに一つのことを30年もやってこれた人なんていないよ？
それは充分、立派なキャリアだよ。"と言ってくれた人は
今や私のパートナーとなり、昨日の舞台も見にきてくれました
彼いはく、"みんな同じバレエだもん、下手だの何だのはわかんないよ"とのこと
リハーサルからずっと言われていた"大事なのは気持ちだよ"というところ
自分が続けてきたバレエを通して、人を喜ばせることができるなら
私は1人でも多くの喜ぶ顔が見たいのです
相手の顔色を伺いながら、自分の行動や発言を決めてきた私
思えば、本番の舞台となれば
"まりちゃんのやりたいように、のびのびとやればいいよ"と言ってくれた座長の藤野先生
自分を解き放て！
必ず受け止めてくれる誰かがそこにちゃんといる
踊りは心
心があれば、見ている人には喜びを与えられる
だから私が感じている負い目なんかちっとも関係ない
そんな生き方を与えてくれた藤野先生、富村先生、そしてパートナーに
心からのありがとうを
これからもバレエを通して、喜びを与えられるように頑張っていきたいなと思いました
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